支え合う夫婦になるために。結婚前に知っておきたい自立の大切さ

結婚で気づいたこと。ゴール探しより日々を育てる視点を大切に
独身時代の自立していないころの私は、結婚さえすれば幸せになれると思っていました。
結婚は人生のゴールで、その先には“安心と幸せ”が自動的に待っているはずだと信じていたんです。
でも実際に結婚してみて気づいたのは――
結婚はゴールではなく、スタートであり、日々をどう育てていくかが大切だということでした。
夫婦は「支え合うもの」なのに、支えられるだけになっていた過去
昔の私は、彼氏に合わせるのが当たり前でした。
髪型や音楽の趣味まで、相手の色に染まってしまう。
恋愛が趣味のようになって、気づけば「自分がない」と言われて振られることも多かったのです。
振り返ると、相手に依存して補ってもらおうとばかりしていたなと思います。
これでは本当の意味での「支え合い」にはなりませんでした。
自立の第一歩は「土台をつくること」
私が気づいたのは、心の土台は お金と生活力 だということです。
実家暮らしで、給料も少なく、家事も母任せ…。
奨学金返済に追われ、趣味に使える余裕もありませんでした。
そんなときは、どうしても「誰かに支えてほしい」という気持ちが強くなります。
でも、仕事に慣れて収入が安定し、貯金が増え、一人暮らしを始めたとき――
「私、一人でも生きていけるかもしれない」
そう実感できたのです。
土台ができると、不思議なことにパートナーも同じように自立した人が現れました。
依存先ではなく、対等に支え合える存在として。
「補い合う」と「依存する」は全く違う
よく「夫婦はお互い補い合うもの」と言われます。
でも、その意味を勘違いしていた時期がありました。
- お金が足りないから相手に補ってもらう
- 仕事をしたくないので相手に任せる
これは依存に近い関係です。
一方で、
- 苦手な家事を得意な方にお願いする
- 料理は私が炒飯、夫は味噌汁、みたいに分担する
これは「補い合い」。
自立しているからこそ、相手の強みを生かせるんです。
私は掃除や整理整頓が苦手だけど、夫は片付け上手で綺麗好き。
反対に、私は洗濯が好きで、夫は「できればやりたくない」と思っている。
そんなふうにお互いの苦手を補い合いながら暮らす中で、「支え合うってこういうことなんだな」と実感するようになりました。
土台の先に「自分軸」が育っていく
お金や生活の土台が整うと、心に余裕ができます。
「趣味に挑戦してみようかな」と思えたり、新しい経験を積む余裕が出てきます。
私も友達と行ったキャンプをきっかけに、初めて恋愛以外の趣味を見つけました。
自然の中で過ごす時間が、自分らしさを取り戻す大きな一歩になりました。
土台があるからこそ、安心して「自分は何が好きなのか?」を探せる。
そこから自分軸が育っていくのだと思います。
まとめ:自立した先に最高のパートナーシップがある
メンヘラのまま結婚していたら、相手に負担ばかりかけてしまったかもしれません。
でも、自分で土台を作り、自分を満たせるようになった今、やっと「支え合える結婚」ができています。
夜、夫の寝息を聞きながら眠る時間も私の大切な日常です。
「あぁ、私は世界一好きな人の隣でこうして幸せを感じながら眠れるんだな」と思いながら、スヤァと眠りに落ちる。
特別な出来事ではないけれど、そういう日常こそが、私にとってかけがえのない宝物になっています。
自分で自分を整えられるからこそ、相手のことも大切にできる。
そして自立した者同士が出会うと、その関係は最高に心地よいものになるのだと思います。
結婚は“幸せの保証書”ではありません。
けれど、お互いの違いを受け入れて補い合い、日々を少しずつ育てていける関係は、思っていた以上に温かくて豊かなものでした。
だからこそ、ゴールを探すよりも、今目の前にある日常をどう育てていくか。
その視点を大切にしていきたい――今はそう思っています。
読んでくださった方へ
もし今、「結婚すれば」「仕事が変われば」と未来のゴールを探している最中なら、少しだけ立ち止まってみてください。
小さな毎日の積み重ねの中に、すでに幸せの芽は隠れているかもしれません?